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声優としての簡単な耳の育て方とオーディションで気をつける事

現在も声優事務所に所属している、声優歴18年目の役者です。
はじめは、声優事務所直属の養成所のオーディションの応募広告を
見かけた事がきっかけでした。

まだ高校生だったので費用は親に出してもらいましたが、オーディションの
受験金額はさほど高いものではありませんでした。
そのまま合格して勉強をし、事務所に所属するようになりました。
最初から正式所属という形ではなく、預かりという形のお試し期間がありました。
このお試し期間の間に何度かお仕事をするのですが、クライアントから
声がかかるようになったり、ディレクターと仲良くなったりする自分の売り込み
期間という意味合いもあります。

自身を売り込める、キャラをアピールすることができないと
たくさんの声優と関わるクライアントやディレクターは覚えてくれないので、
事務所側もとても重視しているように感じますし、マネージャーも売りがあれば
押しやすいと言います。

事務所に所属せずに、単身でオーディションを受けることも可能ですが、
公開オーディションに挑戦するのなら、自分の発している声と自分の耳に
聞こえる声を統一させられるくらいの耳が必要です。

これは誰でも簡単にできますが、自分の声を録音して聞くことで
段々同じに聞こえるようになります。

最初から同じだという人はほとんどいませんので、騙されたと思って
録音してみることをお勧めします。

自分の声を他の人が聞いているのと同じ音に統一することが何故必要かというと、
人間は自分の体や骨格で反響した声を認識しているので、自分が発していると思って
いる音よりも高い音を実際は出しているからです。

そのため、ディレクターに「もう少し低めで」という演出を受けたときに
統一されていないと、自分ではちょうど良い音で発声しているように
聞こえるのになと思ってしまいます。

ディレクターがマイクを通して聞いている音と、自分の声とを統一させなければ
演出どおりに芝居してくれない役者、というレッテルが貼られてチャンスを逃してしまいます。
撃てば響くような反応でディレクターやクライアントの希望どおりの音声に
近づける努力をすれば、おのずと評価され仕事しやすい役者として認識されます。
実際のオーディションでも、受けた役とは違う役をやってみてくれと、
声のイメージで別の役のセリフをその場で渡されることもあります。
そのときに書かれているキャラクターの設定を読んで一瞬でキャラを作り上げ、
しゃべり方まで作らなければなりません。

ぱっと目を通す時間しかありませんので、セリフを練習する時間もほぼもらえずに
Qランプが点灯してセリフをしゃべり出さなければならない、なんてこともあります。
ここで活舌の弱さを露呈しないよう、普段から練習しておく必要もあります。
オーディション原稿は基本その場で渡されますが、受ける予定のキャラクターは
待ち時間の間にセリフを練習したり事前にキャラクター設定をいただける場合もあります。
基本新人発掘のオーディションは、そこまで上手にしゃべれる事を期待されていないので、
自分の魅力である声をしっかり表現できるようにしておけば問題ないと思います。

極端な例をあげれば、一番重要視されるのはキャラクターに合う声質かどうかというところなので、
自分なりにキャラクターを掘り下げてみることが大事です。

ツルっと何の引っ掛かりも無くしゃべって、セリフが前の人30人と一緒と思われるより、
舌ったらずな感じがキャラに合う!と思われた方がはるかに得ですし、舌ったらずはイメージ
じゃないけど、こっちのキャラに合うんじゃないか、と別のチャンスが生まれる可能性が大きくなります。

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